TOYOTA ARENA TOKYO開業で8,560人
アルバルク東京とトヨタが描く江東区アリーナ戦略
2025年10月3日、東京・江東区青海にTOYOTA ARENA TOKYOが開業した。トヨタ自動車グループが主導した民設民営アリーナは、かつてMEGA WEBが立地したお台場エリアの跡地に建設。アルバルク東京の2025-26シーズン平均来場者数は8,560人となり、Bリーグ全体2位に躍り出た。
アリーナ概要
トヨタが「アリーナ事業」に参入した背景
TOYOTA ARENA TOKYOの開発主体はトヨタ不動産株式会社(トヨタ自動車の100%子会社)。土地はトヨタ自動車が所有し、建設・運営をグループで完結させる垂直統合型の事業モデルだ。
2020年3月に計画発表、2022年8月にトヨタ自動車・トヨタ不動産・アルバルク東京の合同プロジェクト「TOKYO A-ARENA PROJECT」として正式発表。2023年7月着工、2025年6月竣工という約5年がかりのプロジェクトだ。
命名権はトヨタ自動車ブランドを直接使用(対外的なスポンサー契約ではなく自社ブランド冠)。これはトヨタがこのアリーナを「自社の資産」として長期的に活用する意図を示している。
2026-27シーズンから東京サンロッカーズと共同使用
2025-26シーズンはアルバルク東京が単独使用しているが、2026-27シーズン(Bプレミア開幕)からは東京サンロッカーズ(旧称:サンロッカーズ渋谷)も同アリーナをホームとして共用する。
同一アリーナを2クラブが共用するのはBリーグ初。2026年4月8日には先行して東京サンロッカーズ主管ゲーム(vs 川崎ブレイブサンダース)をTOYOTA ARENA TOKYOで開催し、共用の可能性をテストした。NBAでもLAレイカーズとLAクリッパーズがCrypto.com Arenaを共用するモデルがあり、東京での2クラブ共用はBリーグの「NBA化」を象徴する動きとも言える。
8,560人の射程:さらなる成長の余地
平均8,560人は旧本拠地(代々木第一体育館等6,000〜8,000人規模)からの移転効果だが、10,000席に対する稼働率は85.6%。満員近くで運営できれば、チケット収入・スポンサー収入ともに旧会場時代から大幅に拡大する。VIPスイートの充実(22室+ラウンジ)はB2B収益(法人チケット・接待)への転換も期待できる。2026-27シーズンから加わる東京サンロッカーズとの共用により、同アリーナは年間100試合超を集客するBリーグのフラッグシップ施設になる。
本記事のデータは 2024-25シーズン決算 に基づきます(執筆時点の最新公開データ)。 急成長クラブが多いBリーグでは1シーズン分の変化が大きい場合があります。
出典:B.LEAGUE マーケティングレポート 2025-26シーズン(2026-05-21)、トヨタ自動車公式プレスリリース、建設通信新聞、アルバルク東京公式