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2026年5月23日
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LAB/RESEARCH/ARENA — 島根スサノオマジック
アリーナ改修島根スサノオマジックバンダイナムコBプレミア2026.05.22

バンダイナムコ30億円寄付と松江市改修

島根スサノオマジック — 3,089人の代替会場生活と2026年夏の復帰

2025-26 平均来場者数
3,089
前年比 -24.4%
改修総事業費
42.2億円
うちバンダイナムコ30億円寄付
代替会場
3,552
カミアリーナ(出雲市)

2025-26シーズン、島根スサノオマジックの平均来場者数は3,089人まで落ちた。前年(4,085人)比-24.4%。理由は松江市総合体育館の全面改修だ。しかしこの改修には、バンダイナムコグループによる30億円寄付という異例の支援が付いている。工事は2026年8月の完成を予定し、Bプレミア開幕(2026年10月)に間に合わせる計画だ。

松江市総合体育館 改修概要

施設名称松江市総合体育館(改修後も同名)
所在地島根県松江市
改修後収容約5,000席(改修前より約2,000席増設)
追加設備スイートラウンジ新設・Bプレミア基準対応
工事期間2025年8月〜2026年8月(約1年間)
設計・施工費33億2,700万円
総事業費42億2,200万円
バンダイナムコ寄付30億円(2025年5月発表)— 総事業費の約71%を民間寄付で賄う

バンダイナムコグループが30億円を寄付した意味

2025年5月、バンダイナムコグループが松江市に30億円を寄付することを発表した。この寄付は総事業費42.2億円の約71%に相当し、事実上の民間主導でのアリーナ改修を可能にした。

バンダイナムコグループがB.LEAGUEクラブの本拠地改修に関与するのは、同グループが島根スサノオマジックのオーナー企業だからだ。ゲーム・エンターテインメントの大手コングロマリットがスポーツ施設に巨額投資するモデルは、リーグ全体としても注目されている。公共施設に対する大規模民間寄付という形式は、スタジアム・アリーナの整備において新たな資金調達手法を示すケースとなった。

代替会場:出雲市カミアリーナの課題

2025-26シーズンのホームゲームは、レギュラーシーズン30試合のうち28試合をカミアリーナ(島根県立浜山体育館、出雲市)、2試合を鳥取県民体育館で開催した。

カミアリーナ(出雲市)
3,552席
松江市から約30km
収容上限と移動距離がコアファン以外の来場を制限
松江市総合体育館(改修後)
約5,000席
松江市内
2026年8月完成予定・Bプレミア開幕に間に合う計画

松江市(島根スサノオマジックのホームタウン)から約30km離れた出雲市のアリーナへのファン移動は、特にカジュアルファンや家族連れへの大きな障壁になった。3,552席という物理的上限と移動コストが重なり、3,089人という数字はほぼ「上限に近い状態」に見える。改修後の松江市での開催再開が、動員回復の鍵だ。

2026年8月の完成後 — Bプレミア開幕に間に合う

改修完成予定の2026年8月は、2026-27シーズン(Bプレミア開幕)の直前にあたる。松江に戻ってBプレミア初年度を迎えられる計算だ。改修後の5,000席アリーナはスイートラウンジを備え、Bプレミア基準を満たす施設へと変貌する。2024-25まで4,085人を記録していた実力と、新設備による単価向上を組み合わせれば、4,000人超は現実的な目標だ。バンダイナムコグループのオーナーシップのもと、地方クラブとしてのアリーナ戦略が問われる2026年秋を迎える。

決算スナップショット

本記事のデータは 2024-25シーズン決算 に基づきます(執筆時点の最新公開データ)。 急成長クラブが多いBリーグでは1シーズン分の変化が大きい場合があります。
出典:B.LEAGUE マーケティングレポート 2025-26シーズン(2026-05-21)、松江市公式、バンダイナムコグループ公式、山陰中央新報、バスケットボールキング