バンダイナムコ30億円寄付と松江市改修
島根スサノオマジック — 3,089人の代替会場生活と2026年夏の復帰
2025-26シーズン、島根スサノオマジックの平均来場者数は3,089人まで落ちた。前年(4,085人)比-24.4%。理由は松江市総合体育館の全面改修だ。しかしこの改修には、バンダイナムコグループによる30億円寄付という異例の支援が付いている。工事は2026年8月の完成を予定し、Bプレミア開幕(2026年10月)に間に合わせる計画だ。
松江市総合体育館 改修概要
バンダイナムコグループが30億円を寄付した意味
2025年5月、バンダイナムコグループが松江市に30億円を寄付することを発表した。この寄付は総事業費42.2億円の約71%に相当し、事実上の民間主導でのアリーナ改修を可能にした。
バンダイナムコグループがB.LEAGUEクラブの本拠地改修に関与するのは、同グループが島根スサノオマジックのオーナー企業だからだ。ゲーム・エンターテインメントの大手コングロマリットがスポーツ施設に巨額投資するモデルは、リーグ全体としても注目されている。公共施設に対する大規模民間寄付という形式は、スタジアム・アリーナの整備において新たな資金調達手法を示すケースとなった。
代替会場:出雲市カミアリーナの課題
2025-26シーズンのホームゲームは、レギュラーシーズン30試合のうち28試合をカミアリーナ(島根県立浜山体育館、出雲市)、2試合を鳥取県民体育館で開催した。
松江市(島根スサノオマジックのホームタウン)から約30km離れた出雲市のアリーナへのファン移動は、特にカジュアルファンや家族連れへの大きな障壁になった。3,552席という物理的上限と移動コストが重なり、3,089人という数字はほぼ「上限に近い状態」に見える。改修後の松江市での開催再開が、動員回復の鍵だ。
2026年8月の完成後 — Bプレミア開幕に間に合う
改修完成予定の2026年8月は、2026-27シーズン(Bプレミア開幕)の直前にあたる。松江に戻ってBプレミア初年度を迎えられる計算だ。改修後の5,000席アリーナはスイートラウンジを備え、Bプレミア基準を満たす施設へと変貌する。2024-25まで4,085人を記録していた実力と、新設備による単価向上を組み合わせれば、4,000人超は現実的な目標だ。バンダイナムコグループのオーナーシップのもと、地方クラブとしてのアリーナ戦略が問われる2026年秋を迎える。
本記事のデータは 2024-25シーズン決算 に基づきます(執筆時点の最新公開データ)。 急成長クラブが多いBリーグでは1シーズン分の変化が大きい場合があります。
出典:B.LEAGUE マーケティングレポート 2025-26シーズン(2026-05-21)、松江市公式、バンダイナムコグループ公式、山陰中央新報、バスケットボールキング