2025-26 観客動員 全クラブ分析
B1平均5,107人・初の5,000人超 — 新アリーナが牽引、改修クラブは苦境
2025-26シーズン(レギュラーシーズン終了時点)のBリーグ公式マーケティングレポートによると、B1平均来場者数は5,107人となり、Bリーグ開幕(2016-17)以来初めて5,000人の大台を突破した。 開幕10周年の節目に、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのIGアリーナ(15,000席)、アルバルク東京のTOYOTA ARENA TOKYO(10,090席)という2大新アリーナが牽引した形だ。 一方で、アリーナ改修工事中のクラブは仮設・代替会場での運営を強いられ、大幅な動員減を記録している。
B1 全クラブ 平均来場者数(2025-26)
新アリーナ効果 — 倍増・急増クラブの解剖
2025-26シーズンの最大のトピックは、大型新アリーナ開業によるダイナミックな動員増だ。
名古屋市・2025年開業。B1全体トップの10,281人。前年比+92%は、新アリーナ効果の典型例。旧会場(ドルフィンズアリーナ)の5,200席から3倍近い座席数。大型コンサートと共用の多目的施設。
東京・江東区青海。トヨタ自動車主導の民設民営アリーナ。前年比+25.5%で8,560人。サンロッカーズ渋谷(東京サンロッカーズ)も2026-27シーズンから同アリーナを共用予定。
愛知県・安城市。2024年秋開業の新施設。前年比+49.2%で4,070人。審査時(2023-24)の3,443人から大きく伸長し、Bプレミア基準4,000人を初超。
アリーナ改修クラブの苦境
大型新アリーナの恩恵を受けるクラブがある一方、既存アリーナの改修・建替工事中のクラブは仮設・代替会場での運営を余儀なくされ、大幅な来場者減を記録した。
これら3クラブは2024-25に制裁を受けたクラブとも重なる(富山・茨城はBプレミア制裁対象)。アリーナ改修の時間軸と審査・降格ルールの間には、クラブ自身ではコントロールできないリスクが内在している。
B2チャレンジャーズ — 新アリーナで倍増・急増
B2でも新アリーナ・改修アリーナ開業効果は顕著だった。2029年のBプレミア参入を目指すB2クラブが、4,000人超えを実現した。
神戸ストークスは2025年4月開業のGLION ARENA KOBE(10,168席)効果で前年比+100%の5,874人。B2トップの数字は多くのB1クラブを上回る。福島・福岡・福井も2029年Bプレミア参入目標を掲げ、4,000人超えを達成した。
B1 全クラブ データ
増減率ランキング(全B1+B2)
Bプレミア開幕前夜 — 審査時と今季の比較
2026-27シーズンから開幕するBプレミアの審査基準は「平均4,000人以上」だが、審査年度(2023-24)と今季(2025-26)の数字は大きく変わっているケースがある。 特に新アリーナ開業クラブは審査時を大幅に上回り、逆にアリーナ改修中のクラブは審査時を下回る。
2026-27開幕後は毎シーズンの審査基準継続が求められる。アリーナ改修中クラブ(富山・島根・茨城)は新アリーナ完成後に急回復が期待されるが、制裁(降格条件)の期限内に4,000人を達成できるかが焦点となる。
本記事のデータは 2024-25シーズン決算 に基づきます(執筆時点の最新公開データ)。 急成長クラブが多いBリーグでは1シーズン分の変化が大きい場合があります。
出典:B.LEAGUE マーケティングレポート 2025-26シーズン レギュラーシーズン終了時点(2026-05-21)