BLiBLEAGUE INSIDERBUSINESS INTELLIGENCE
2026年5月30日
ホームデイリーニュースクラブ財務データアリーナ戦略Bプレミア
ラボ
← B1全クラブ一覧
2025-26 SEASON REVIEW — B1 #9
B+

レバンガ北海道

3723得失点差 +1.6得点 88.3 / 失点 86.7

FG48.6%・88得点の超攻撃型 — 守備が崩壊して得失点差+1.6のジレンマ

FG48.6%はリーグ1位、得点88.3も2位の超攻撃型。富永啓生のベスト5受賞が象徴するように個人の得点能力は最高峰だが、失点86.7もリーグ2位の多さで打ち合いになると勝率が下がる構造的課題を抱えたまま終わった。

SEASON STATS — リーグ平均との比較
OFFENSE
得点88.3
平均 81.3
FG%48.6%
平均 44.8%
3P%36.5%
平均 33.5%
リバウンド37.5
平均 37.4
アシスト20.4
平均 20.8
DEFENSE / MANAGEMENT
失点(低いほど良)86.7
平均 81.3
スティール6.2
平均 6.9
ブロック2.3
平均 2.5
ターンオーバー(低いほど良)11.4
平均 12.6
01

シーズン総括

レバンガ北海道の2025-26シーズンは、「攻撃の才能と守備の脆弱さ」という長年の課題が解消されなかった年として記憶される。37勝23敗・リーグ9位という成績は、FG48.6%(リーグ1位)・得点88.3(リーグ2位)という超攻撃型の数字を誇りながら、失点86.7(リーグ2位の悪さ)という守備の脆弱さが勝利数を抑えた典型例だ。富永啓生がベスト5に選出されたことは個人としての最高の評価であり、チームの顔として確立した充実のシーズンだった。一方でチームとして37勝に留まった原因は明確で、守備が崩れる試合での連敗が積み重なった。CSには出場したものの初戦で敗退し、プレーオフでの守備強度不足が露わになった。今オフに関野剛平・菊地広人・島谷怜と複数年契約を締結し、日本人中堅選手の骨格固めに着手した点は来季への前向きな兆候だ。

02

オフェンス分析

FG48.6%はリーグ1位という圧倒的シュート精度で、これだけで1試合のオフェンス効率がリーグトップであることは疑いない。得点88.3はリーグ2位で、平均して相手より7点以上多く取れる攻撃力を持つ。3P36.5%はリーグ3位の高精度で、富永啓生を中心とした3Pシューティングがオフェンスの主軸だ。富永の19.5得点はチームトップで、Nebraska仕込みのオフザボールの動き・スナップシュートの精度・60試合フル出場という安定感が際立つ。アシスト20.4はリーグ平均並みで、特定選手への過度な依存は少なくボールシェアも適切だ。ターンオーバー11.4はリーグ上位水準で、高スコアリングペースを保ちながらボールロストを抑えていることは評価に値する。攻撃力だけを見れば長崎に次ぐリーグ2位の実力を持つチームで、この攻撃力に見合った守備力が整えば一気に優勝争いに加わることができる。

03

ディフェンス分析

失点86.7はリーグ2位の悪さ(1位は富山の88.6)で、攻撃とは正反対の守備の脆弱さが全てを台無しにしている。スティール6.2はリーグ平均(6.9)を下回り、積極的にプレッシャーをかけて奪う守備が機能していない。ブロック2.3もリーグ平均(2.5)をやや下回り、インサイド守備での高さの優位もない。リバウンド37.5はリーグ中位水準で、守備リバウンドでの失点抑制への貢献は限定的だ。失点86.7という数字は、得点88.3の攻撃力と合わせると「1点差勝負を続けてきた」イメージだが、実際は大差での敗戦も多い。攻撃時のFG48.6%という高精度が守備時には発揮されず、相手にも高確率のシュートを許してしまう「打ち合い型」の試合になりやすい。守備への集中力・インテンシティの維持がチームの課題で、攻撃の才能をそのままに守備意識を高める文化的変革が必要だ。

04

チーム効率とボール管理

得失点差+1.6はリーグ下位で、37勝という成績に対してあまりにも低い数字だ。88.3得点と86.7失点というほぼ同水準の打ち合いが多いことを示しており、毎試合1〜2点差の「コイントス」のような試合が続いたことが想像できる。ターンオーバー11.4はリーグ上位水準で攻撃時の判断は良好だが、守備でのプレッシャー能力(スティール6.2)が低いため、ターンオーバーを誘発できていない。富永啓生のプラスマイナス+2.2はそのポジションの本来の貢献度からすると物足りなく、チームの守備の弱さが彼の貢献度評価を下げている。FG48.6%という最高精度の攻撃が、守備の欠陥を完全には補えない構造的問題が1.6という貧弱な得失点差に凝縮されている。高い攻撃能力を持ちながら守備が改善されない限り、37〜40勝という「上位に届かない成績」が続くリスクがある。

05

Bプレミアへの展望

攻撃力という観点ではBプレミアでも十分通用する水準にある一方、守備力の改善なしに上位争いは難しい。今オフの複数年契約(関野・菊地・島谷)は日本人中堅の骨格固めとして価値があるが、守備に貢献できる外国籍選手の獲得が来季補強の最重要テーマだ。Bプレミアで外国籍4名が同時出場できる環境になれば、富永啓生の隣に守備的な外国籍を置くことで弱点を補う戦略が可能になる。スティール6.2の向上と失点86.7の削減を同時に達成するためには、守備インテンシティを高める文化的変革が必要で、これはコーチングスタッフの取り組みと選手選別の両面から進める必要がある。富永啓生の継続は確実で、FG48.6%というリーグ1位の攻撃効率は来季も維持できる見込みだ。守備が改善された「新・レバンガ」が実現すれば、一気に優勝争いに加われるポテンシャルは十分にある。

STRENGTHS
FG48.6%(リーグ1位)
得点88.3(リーグ2位)
3P36.5%(リーグ3位)
富永啓生のベスト5受賞
WEAKNESS

失点86.7(リーグ2位の悪さ)・得失点差+1.6。守備強度・スティール6.2が課題。

KEY PLAYERS
富永啓生関野剛平
OUTLOOK — Bプレミアへ向けて

守備改善が最優先。外国籍枠拡大で守備的外国籍を富永の隣に置く戦略が有効。攻撃力は保証済み。

← 前のクラブ
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
次のクラブ →
三遠ネオフェニックス