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REPORT / 2026-27

開幕2試合、上位陣がつまずき、新加入がいきなり主役になった

2026-27 が開幕し、50クラブが2試合ずつを終えました。どのクラブも同じ相手との2連戦だったので、ここで「強さ」は測れません。それでも、開幕前に出した見込みと照らすと、目を引く出来事がいくつもありました。上位で終えたクラブが足踏みし、この夏に加わった選手が最初から得点源になっています。

1試合平均の最多得点
38.0点
トレイ・ボイド(横浜EX)。2試合で76点
3Qのリードが覆った
7/50試合
最大は京都の14点差逆転
連戦2試合の振れ幅
45点
さいたま×東京U。+14 から −31 へ
前季上位で白星を落とした
4/5クラブ
2連勝は群馬だけ
01

前季の上位5クラブのうち、4つが白星を取りこぼした

長崎はホームで2連敗。推定では有利に見ていたカードだった

前季 B1 を1位で終えた長崎ヴェルカは、14位だった島根スサノオマジックをホームに迎えて2連敗しました。初戦が64-89、翌日が78-85。開幕前の推定では長崎が7.3点、3.3点と有利に見ていたカードです。

足踏みしたのは長崎だけではありません。前季2位の宇都宮ブレックスは横浜ビー・コルセアーズ(前季15位)に初戦88-78で勝ったものの、翌日は71-74で落としました。しかも3Q終了時には56-49とリードしています。前季3位のシーホース三河は北海道に97-106で敗れ、翌日を78-77の1点差で拾いました。前季5位の千葉ジェッツも東京サンロッカーズ(前季16位)に97-92で勝った翌日、79-95で敗れています。

前季上位5クラブで2連勝したのは、群馬クレインサンダーズ(前季4位)だけでした。アルティーリ千葉を76-74、91-59で下しています。

02

夏に加わった選手が、そのまま得点源になっている

得点上位に並ぶ新加入。ただし勝敗とは別の話

この2試合で最も点を取ったのは、横浜エクセレンスのトレイ・ボイドでした。2試合で76点、1試合平均38.0点。前季 B2 の得点王がそのまま持ち込んだ数字です。次いでレバンガ北海道の富永啓生が平均32.0点を挙げています。

目を引くのは、その下に並ぶ顔ぶれです。大阪エヴェッサのセバスチャン・サイズが平均28.0点、熊本ヴォルターズのLJ・ピークが26.5点、佐賀バルーナーズのナシール・リトルが26.0点。いずれもこの夏に加わった選手で、開幕節からチームの中心で点を取っています。

ただし、個人の得点がそのまま結果につながるわけではありません。リトルは26.0点を挙げ、3ポイントも2試合で8本決めていますが、佐賀は広島ドラゴンフライズに87-100、61-89で連敗しました。この2試合は、25カードの中で最も推定から離れた結果でもあります。

選手クラブ平均得点3P
セバスチャン・サイズ大阪28.00本
LJ・ピーク熊本26.57本
ナシール・リトル佐賀26.08本
デイビッド・ヌワバ琉球25.54本
ヴィック・ロー茨城24.04本
ラポラス・アイヴァナーカス徳島22.57本
ミッチェル・ライトフット越谷20.01本
トレイ・ケル宇都宮19.54本
今季から加わった選手のうち、2試合の平均得点が高い順。3Pは2試合の成功数。
個人の得点がそのまま結果につながるわけではない。リトルは平均26.0点を挙げ、佐賀は2連敗した。
03

3Qのリードは、7試合でひっくり返った

第3Qだけ得点が落ち、ターンオーバーが増える

50試合のうち7試合で、3Q終了時に勝っていたチームが最後に負けています。全体の14%です。

差が最も大きかったのは京都ハンナリーズと滋賀レイクスの一戦でした。3Q終了時点で66-80と14点を追っていた京都が、最終的に95-94で勝っています。徳島ガンバロウズも47-56から93-92へ、9点差をひっくり返しました。宇都宮が横浜BCに敗れた試合も、この7試合のひとつです。

クォーターごとの平均を見ると、1試合あたりの得点は第1Qと第2Qが20点台、第3Qと第4Qが19点台で、後半のほうがやや低く出ています。ターンオーバーは逆に第3Qが最も多く、1チームあたり3.8本。前半に取ったリードが後半の失い方で消える、という形が数字にも表れています。

Q1
Q2
Q3
Q4
得点平均 20.2点
20.8
+0.6
20.9
+0.7
19.3
-0.9
19.9
-0.3
ターンオーバー平均 3.4本
3.0
-0.3
3.2
-0.2
3.8
+0.4
3.5
+0.1
1チームあたりの値。棒は4クォーターの平均からの差で、上が平均超え、下が平均割れ。 オレンジは望ましい向き(得点は多いほう、ターンオーバーは少ないほう)。 第3Qだけが、得点は平均割れ・ターンオーバーは平均超えになっている。
09/25京都 95-94 滋賀3Q終了 66-80(14点差)
09/23徳島 93-92 横浜EX3Q終了 47-56(9点差)
09/27宇都宮 71-74 横浜BC3Q終了 56-49(7点差)
09/27愛媛 95-96 青森3Q終了 69-62(7点差)
09/27奈良 99-88 福島3Q終了 67-71(4点差)
09/27仙台 73-75 秋田3Q終了 52-50(2点差)
09/26新潟 69-72 金沢3Q終了 50-49(1点差)
04

翌日には、まるで別のチームになる

同じ相手・同じ会場でも、前日の内容は続かない

同じ相手と、同じ会場で、連日戦う。その2試合が正反対になったカードがいくつもありました。

振れ幅が最も大きかったのは、さいたまブロンコスと東京ユナイテッドです。初戦はさいたまが85-71で14点差をつけ、翌日は64-95で31点差をつけられました。点差の動きは45点になります。仙台89ERSと秋田ノーザンハピネッツも、初戦81-55の26点差から、翌日は73-75の惜敗に変わりました。

信州ブレイブウォリアーズと富山グラウジーズは85-99から99-81へ、アルティーリ千葉と群馬は74-76から59-91へ。連戦は、前日の内容がそのまま続くとは限らない形式だということが、開幕節から出ています。

05

推定どおりだったカードもある

1勝1敗、得失点差ちょうど0

アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスは、84-73と74-85。1勝1敗で、2試合の得失点差はちょうど0でした。前季7位と6位、開幕前の推定でもアルバルク東京が0.8点だけ有利という、ほぼ互角のカードです。結果も互角で終わりました。

2試合とも競ったのは岐阜スゥープスと福井ブローウィンズで、88-90と82-80。どちらも2点差です。京都と滋賀も95-94、77-81でした。

06

ただし、まだ2試合

相手はまだ1つ。独立した観測は25カードぶんしかない

ここまでの数字は、どのクラブも「1つの相手」としか戦っていない結果です。相手が変われば見え方も変わります。独立した観測は50クラブぶんではなく、25カードぶんしかありません。

推定とのずれは、実力の証明でもなければ不調の証拠でもありません。2試合では偶然でも大きく振れます。次の区切りは各クラブ10試合前後で、そこで初めて傾向として読めるようになります。

DATA / 記事のもとになった数字

どこで切ると差が出るか

クラブを並べ替えるのではなく、いくつかの切り口でまとめた平均です。右の小さい数字は群に入るクラブ数。

リーグ
B.PREMIER
+0.026
B.ONE
+0.024
地区
北地区
+1.75
西地区
+0.718
中地区
-0.55
東地区
-0.717
南地区
-1.65
前季の区分
前季 B1
+0.526
前季 B2
+0.114
前季 B3
-1.310
前季の順位帯
前季 中位
+4.918
前季 下位
-0.515
前季 上位
-4.817
オフの出入り
大きく流出
+0.715
小さい出入り
+0.220
大きく補強
-1.015
前季の平均入場者数
集客 中位
+2.417
集客 下位
+0.615
集客 上位
-2.718
営業収入
開示ベース(2024-25)。B1 のクラブのみ
収入 中位
+2.58
収入 下位
+0.37
収入 上位
-0.89
人件費
開示ベース(2024-25)。B1 のクラブのみ
人件費 中位
+5.18
人件費 上位
-1.49
人件費 下位
-1.97

ずれが大きかったカード

佐賀vs広島09-25 H 87-100 / 09-27 H 61-89実際 -20.5 / 見込み +2.0-22.4
島根vs長崎09-23 A 89-64 / 09-25 A 85-78実際 +16.0 / 見込み -5.3+21.3
熊本vs香川09-26 H 93-60 / 09-27 H 88-71実際 +25.0 / 見込み +5.6+19.4
名古屋Dvs川崎09-26 A 93-63 / 09-27 A 90-78実際 +21.0 / 見込み +5.3+15.7
埼玉vs東京U09-26 H 85-71 / 09-27 H 64-95実際 -8.5 / 見込み +1.7-10.2
大阪vs神戸09-26 A 79-69 / 09-27 A 78-84実際 +2.0 / 見込み -8.0+10.0
岐阜vs福井09-26 H 88-90 / 09-27 H 82-80実際 +0.0 / 見込み -9.5+9.5
新潟vs金沢09-26 H 69-72 / 09-27 H 70-81実際 -7.0 / 見込み +2.4-9.4

クラブ別

クラブ戦績得失点見込みずれ
広島2勝0敗+20.5-2.0+22.5
島根2勝0敗+16.0-5.3+21.3
熊本2勝0敗+25.0+5.5+19.5
名古屋D2勝0敗+21.0+5.3+15.7
東京U1勝1敗+8.5-1.7+10.2
大阪1勝1敗+2.0-8.0+10.0
岐阜1勝1敗+0.0-9.5+9.5
金沢2勝0敗+7.0-2.4+9.4
岩手2勝0敗+11.5+3.0+8.5
青森1勝1敗-4.5-12.3+7.8
東京SR1勝1敗+5.5-1.8+7.3
立川1勝1敗+4.5-1.7+6.2
北海道1勝1敗+4.0-1.7+5.7
越谷2勝0敗+19.0+13.4+5.6
横浜BC1勝1敗-3.5-9.1+5.6
静岡1勝1敗+4.0-0.9+4.9
奈良1勝1敗-3.0-7.7+4.7
群馬2勝0敗+17.0+13.0+4.0
福岡1勝1敗+3.0-0.8+3.8
滋賀1勝1敗+1.5-1.4+2.9
徳島1勝1敗-5.5-7.8+2.3
三遠2勝0敗+7.0+4.7+2.3
秋田1勝1敗-12.0-13.8+1.8
富山1勝1敗-2.0-3.5+1.5
琉球1勝1敗+0.0-0.8+0.8
A東京1勝1敗+0.0+0.8-0.8
信州1勝1敗+2.0+3.5-1.5
仙台1勝1敗+12.0+13.8-1.8
横浜EX1勝1敗+5.5+7.8-2.3
茨城0勝2敗-7.0-4.7-2.3
京都1勝1敗-1.5+1.4-2.9
鹿児島1勝1敗-3.0+0.8-3.8
A千葉0勝2敗-17.0-13.0-4.0
福島1勝1敗+3.0+7.7-4.7
FE名古屋1勝1敗-4.0+0.9-4.9
岡山0勝2敗-19.0-13.4-5.6
宇都宮1勝1敗+3.5+9.1-5.6
三河1勝1敗-4.0+1.7-5.7
東京Z1勝1敗-4.5+1.7-6.2
千葉J1勝1敗-5.5+1.8-7.3
愛媛1勝1敗+4.5+12.3-7.8
山形0勝2敗-11.5-3.0-8.5
新潟0勝2敗-7.0+2.4-9.4
福井1勝1敗+0.0+9.5-9.5
神戸1勝1敗-2.0+8.0-10.0
埼玉1勝1敗-8.5+1.7-10.2
川崎0勝2敗-21.0-5.3-15.7
香川0勝2敗-25.0-5.5-19.5
長崎0勝2敗-16.0+5.3-21.3
佐賀0勝2敗-20.5+2.0-22.5

「見込み」は各試合の公開時点で凍結した推定点差です。結果に合わせて作り直していません。 ずれは実力ではなく、あくまで推定との差です。予測の的中記録 →他の特集記事 →