前季の上位5クラブのうち、4つが白星を取りこぼした
長崎はホームで2連敗。推定では有利に見ていたカードだった
前季 B1 を1位で終えた長崎ヴェルカは、14位だった島根スサノオマジックをホームに迎えて2連敗しました。初戦が64-89、翌日が78-85。開幕前の推定では長崎が7.3点、3.3点と有利に見ていたカードです。
足踏みしたのは長崎だけではありません。前季2位の宇都宮ブレックスは横浜ビー・コルセアーズ(前季15位)に初戦88-78で勝ったものの、翌日は71-74で落としました。しかも3Q終了時には56-49とリードしています。前季3位のシーホース三河は北海道に97-106で敗れ、翌日を78-77の1点差で拾いました。前季5位の千葉ジェッツも東京サンロッカーズ(前季16位)に97-92で勝った翌日、79-95で敗れています。
前季上位5クラブで2連勝したのは、群馬クレインサンダーズ(前季4位)だけでした。アルティーリ千葉を76-74、91-59で下しています。
夏に加わった選手が、そのまま得点源になっている
得点上位に並ぶ新加入。ただし勝敗とは別の話
この2試合で最も点を取ったのは、横浜エクセレンスのトレイ・ボイドでした。2試合で76点、1試合平均38.0点。前季 B2 の得点王がそのまま持ち込んだ数字です。次いでレバンガ北海道の富永啓生が平均32.0点を挙げています。
目を引くのは、その下に並ぶ顔ぶれです。大阪エヴェッサのセバスチャン・サイズが平均28.0点、熊本ヴォルターズのLJ・ピークが26.5点、佐賀バルーナーズのナシール・リトルが26.0点。いずれもこの夏に加わった選手で、開幕節からチームの中心で点を取っています。
ただし、個人の得点がそのまま結果につながるわけではありません。リトルは26.0点を挙げ、3ポイントも2試合で8本決めていますが、佐賀は広島ドラゴンフライズに87-100、61-89で連敗しました。この2試合は、25カードの中で最も推定から離れた結果でもあります。
| 選手 | クラブ | 平均得点 | 3P |
|---|---|---|---|
| セバスチャン・サイズ | 大阪 | 28.0 | 0本 |
| LJ・ピーク | 熊本 | 26.5 | 7本 |
| ナシール・リトル | 佐賀 | 26.0 | 8本 |
| デイビッド・ヌワバ | 琉球 | 25.5 | 4本 |
| ヴィック・ロー | 茨城 | 24.0 | 4本 |
| ラポラス・アイヴァナーカス | 徳島 | 22.5 | 7本 |
| ミッチェル・ライトフット | 越谷 | 20.0 | 1本 |
| トレイ・ケル | 宇都宮 | 19.5 | 4本 |
個人の得点がそのまま結果につながるわけではない。リトルは平均26.0点を挙げ、佐賀は2連敗した。
3Qのリードは、7試合でひっくり返った
第3Qだけ得点が落ち、ターンオーバーが増える
50試合のうち7試合で、3Q終了時に勝っていたチームが最後に負けています。全体の14%です。
差が最も大きかったのは京都ハンナリーズと滋賀レイクスの一戦でした。3Q終了時点で66-80と14点を追っていた京都が、最終的に95-94で勝っています。徳島ガンバロウズも47-56から93-92へ、9点差をひっくり返しました。宇都宮が横浜BCに敗れた試合も、この7試合のひとつです。
クォーターごとの平均を見ると、1試合あたりの得点は第1Qと第2Qが20点台、第3Qと第4Qが19点台で、後半のほうがやや低く出ています。ターンオーバーは逆に第3Qが最も多く、1チームあたり3.8本。前半に取ったリードが後半の失い方で消える、という形が数字にも表れています。
翌日には、まるで別のチームになる
同じ相手・同じ会場でも、前日の内容は続かない
同じ相手と、同じ会場で、連日戦う。その2試合が正反対になったカードがいくつもありました。
振れ幅が最も大きかったのは、さいたまブロンコスと東京ユナイテッドです。初戦はさいたまが85-71で14点差をつけ、翌日は64-95で31点差をつけられました。点差の動きは45点になります。仙台89ERSと秋田ノーザンハピネッツも、初戦81-55の26点差から、翌日は73-75の惜敗に変わりました。
信州ブレイブウォリアーズと富山グラウジーズは85-99から99-81へ、アルティーリ千葉と群馬は74-76から59-91へ。連戦は、前日の内容がそのまま続くとは限らない形式だということが、開幕節から出ています。
推定どおりだったカードもある
1勝1敗、得失点差ちょうど0
アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスは、84-73と74-85。1勝1敗で、2試合の得失点差はちょうど0でした。前季7位と6位、開幕前の推定でもアルバルク東京が0.8点だけ有利という、ほぼ互角のカードです。結果も互角で終わりました。
2試合とも競ったのは岐阜スゥープスと福井ブローウィンズで、88-90と82-80。どちらも2点差です。京都と滋賀も95-94、77-81でした。
ただし、まだ2試合
相手はまだ1つ。独立した観測は25カードぶんしかない
ここまでの数字は、どのクラブも「1つの相手」としか戦っていない結果です。相手が変われば見え方も変わります。独立した観測は50クラブぶんではなく、25カードぶんしかありません。
推定とのずれは、実力の証明でもなければ不調の証拠でもありません。2試合では偶然でも大きく振れます。次の区切りは各クラブ10試合前後で、そこで初めて傾向として読めるようになります。