Bプレミア序盤戦、クラブごとの変化
B.PREMIER はここまで153試合。 リーグ全体では攻撃回数が73.9回から76.2回に増えた。 これをクラブごとに割って、前季と比べられる24クラブを並べる。
- 01攻撃回数を4回以上増やしたのは6クラブ。千葉ジェッツ(73.5→84.4回)、アルバルク東京(+7.3)、東京サンロッカーズ(+6.3)、滋賀レイクス(+5.9)、レバンガ北海道(+5.3)、琉球ゴールデンキングス(+4.3)
- 02長崎ヴェルカは3.3回減らしている。リーグ全体が速くなるなかで、数少ない逆方向
- 03攻守の差がいちばん動いたのは京都ハンナリーズ(+20.6)。攻撃効率が13.1、守備効率が7.4で、攻撃回数はほぼ変えていない
- 04千葉Jは攻撃回数を10.9回増やして守備効率が11.9悪化、東京SRは6.3回増やして10.9改善した
- 05佐賀バルーナーズは守備効率が15.5、大阪エヴェッサは攻撃効率が17.7動いた
攻撃回数を増やしたクラブ、減らしたクラブ
攻撃回数を4回以上増やしたのが6クラブ。 いちばん大きいのが千葉ジェッツで、1試合73.5回から84.4回へ+10.9回。40分の長さは変わらないので、1回の攻撃にかける時間が短くなっている。
逆に減らしたのは長崎ヴェルカ(−3.3回)と アルティーリ千葉(−1.5回)。 リーグ全体が増えているので、同じ回数でも相対的には遅くなる。
| クラブ | 試合 | 攻撃回数 | 変化 | 攻撃効率 | 守備効率 | 攻守の差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | 73.5 → 84.4 | +10.9 | −6.1 | +11.9 | −18.0 | |
| 13 | 72.8 → 80.1 | +7.3 | +6.1 | −1.6 | +7.8 | |
| 13 | 71.2 → 77.5 | +6.3 | +9.0 | −10.9 | +19.9 | |
| 11 | 76.0 → 81.9 | +5.9 | +1.1 | −2.4 | +3.5 | |
| 11 | 74.8 → 80.1 | +5.3 | +0.8 | +2.1 | −1.3 | |
| 12 | 70.6 → 74.9 | +4.3 | −2.8 | +2.1 | −4.9 |
- 守備効率の「−」は失点が減ったこと、「+」は増えたことを指す。攻守の差は(攻撃効率 − 守備効率)の変化
- 信州・神戸は前季 B1 の記録がないため、この記事では比べていない
攻守の差は、前季からどう動いたか
攻撃効率から守備効率を引いた差が、前季からどう動いたか。 いちばん大きいのが京都で+20.6。 攻撃効率が102.5から115.6(+13.1)、 守備効率が111.5から104.1(−7.4)で、 攻撃回数は+1.9回とほとんど変えていない。
図1攻守の差は、前季からどう動いたか(24クラブ、100回あたり)
右に伸びているほど、前季より攻守の差が大きくなったクラブ。0の線が前季と同じ。
- 今季はまだ各クラブ8〜13試合。前季の60試合と並べているので、今季側のほうが大きく振れる
- 対戦相手がまだ一巡していないので、当たった相手の強さの差もここに混ざっている
速さの変化と、攻守の差の変化を並べる
速くしたクラブが伸びているのかを見るために、2つを並べた。 点は縦に大きく散らばっていて、右上がりの並びにはなっていない。
図2攻撃回数の変化と、攻守の差の変化(24クラブ)
右へ行くほど攻撃回数を増やしたクラブ、上へ行くほど攻守の差が大きくなったクラブ。
- 2つの相関は 0.04(24クラブ)。ただし千葉Jを1つ外すと 0.29、長崎を外すと −0.10 になる。クラブ1つで符号まで変わるので、この標本では関係のあるなしを言えない
- 名前を出したのは、端にいるクラブだけ
千葉ジェッツは攻撃回数を+10.9回に増やし、守備効率が104.5から116.4へ+11.9。100回の守りで12点ぶん多く取られている。 東京サンロッカーズも+6.3回に増やしているが、守備効率は112.5から101.6へ−10.9で、10点ぶん減った。速くすれば、自分の攻撃も相手の攻撃も増える。増えた攻防をどちらが取るかは、速さとは別のところで決まる。
落ちた側は、落ち方が違う
下に伸びている側も、中身は同じではない。佐賀は守備効率が+15.5で、落ちた分のほとんどが守りに出ている。 一方で大阪エヴェッサは攻撃効率が−17.7。こちらは攻めのほうだ。 どちらも「落ちた」と一言で言える動きではない。
長崎ヴェルカは、前季の王者で、攻撃回数を−3.3回に減らしているクラブでもある。 リーグ全体が速くなるなかで、逆を選んだ。 その上で攻撃効率が−14.8なので、 いまのところ狙いが数字に出るところまでは来ていない。 ただ、ここまで13試合である。
次の試合で、どこを見るか
この記事で使った数字は、試合を見ながらでも数えられる。攻撃回数は、ざっくり「両チームの攻撃が1試合で何往復したか」だ。 前半が終わった時点で両チームの得点を足して、80点を超えていれば速い試合、 70点に届かなければ遅い試合、くらいの見当がつく。
そのうえで見られるのが、速くなった試合で、どちらがその速さを望んでいたか。 望んだ側が走って得点しているのか、相手が走り返しているのか。 試合展望のページには、その日の2クラブの攻撃回数を並べてある。当日の展望で先に見ておくと、噛み合わせが追いやすい。
この記事では攻撃の「回数」を見た。同じことを「1本あたりの時間」で測ると、 今季は13.2秒で11季でいちばん短い (Bプレミア序盤戦、攻撃1本にかける時間)。 リーグ全体がなぜ速くなったのかはBプレミア初シーズン序盤戦の振り返りに、 競技規則の変更は今季の競技規則の変更にまとめてある。
こちらは別の話です。気が向いたらどうぞ。