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Bプレミア序盤戦、クラブごとの変化

B.PREMIER はここまで153試合。 リーグ全体では攻撃回数が73.9回から76.2回に増えた。 これをクラブごとに割って、前季と比べられる24クラブを並べる。

2026.11.01 · 約7分で読了
SUMMARYこの記事のポイント
  • 01攻撃回数を4回以上増やしたのは6クラブ。千葉ジェッツ(73.5→84.4回)、アルバルク東京(+7.3)、東京サンロッカーズ(+6.3)、滋賀レイクス(+5.9)、レバンガ北海道(+5.3)、琉球ゴールデンキングス(+4.3)
  • 02長崎ヴェルカは3.3回減らしている。リーグ全体が速くなるなかで、数少ない逆方向
  • 03攻守の差がいちばん動いたのは京都ハンナリーズ(+20.6)。攻撃効率が13.1、守備効率が7.4で、攻撃回数はほぼ変えていない
  • 04千葉Jは攻撃回数を10.9回増やして守備効率が11.9悪化、東京SRは6.3回増やして10.9改善した
  • 05佐賀バルーナーズは守備効率が15.5、大阪エヴェッサは攻撃効率が17.7動いた
·ここまで各クラブ8〜13試合。前季は60試合なので、同じ重さでは比べられない。少ない試合数では偶然のずれが大きく出る
·対戦相手がまだ一巡していないので、当たった相手の強さの差もここに混ざっている
·信州ブレイブウォリアーズと神戸ストークスは前季 B1 の記録がないため、比較から外している
·攻撃効率・守備効率・攻撃回数は公式の記録に載っていない。こちらで数えたもので、計算式は図の注に書いてある

攻撃回数を増やしたクラブ、減らしたクラブ

攻撃回数を4回以上増やしたのが6クラブ。 いちばん大きいのが千葉ジェッツで、1試合73.5回から84.4回へ+10.9回。40分の長さは変わらないので、1回の攻撃にかける時間が短くなっている。

逆に減らしたのは長崎ヴェルカ(−3.3回)と アルティーリ千葉(−1.5回)。 リーグ全体が増えているので、同じ回数でも相対的には遅くなる。

クラブ試合攻撃回数変化攻撃効率守備効率攻守の差
千葉J1273.5 → 84.4+10.9−6.1+11.9−18.0
A東京1372.8 → 80.1+7.3+6.1−1.6+7.8
東京SR1371.2 → 77.5+6.3+9.0−10.9+19.9
滋賀1176.0 → 81.9+5.9+1.1−2.4+3.5
北海道1174.8 → 80.1+5.3+0.8+2.1−1.3
琉球1270.6 → 74.9+4.3−2.8+2.1−4.9
指標攻撃回数 = 試投 + 0.44×フリースロー試投 − オフェンスリバウンド + ターンオーバー。攻撃効率 = 得点 ÷ 攻撃回数 × 100。守備効率はその裏返しで、小さいほうが失点が少ない
出典B.LEAGUE 公式の試合記録(こちらで数えたもの)
対象2025-26(60試合)と 2026-27(各クラブ8〜13試合)
備考
  • 守備効率の「−」は失点が減ったこと、「+」は増えたことを指す。攻守の差は(攻撃効率 − 守備効率)の変化
  • 信州・神戸は前季 B1 の記録がないため、この記事では比べていない

攻守の差は、前季からどう動いたか

攻撃効率から守備効率を引いた差が、前季からどう動いたか。 いちばん大きいのが京都で+20.6。 攻撃効率が102.5から115.6(+13.1)、 守備効率が111.5から104.1(−7.4)で、 攻撃回数は+1.9回とほとんど変えていない。

図1攻守の差は、前季からどう動いたか(24クラブ、100回あたり)

右に伸びているほど、前季より攻守の差が大きくなったクラブ。0の線が前季と同じ。

-30-150+15+30
京都
+20.6
東京SR
+19.9
広島
+13.8
名古屋D
+13.7
茨城
+13.7
三河
+9.6
A東京
+7.8
秋田
+7.3
富山
+5.5
川崎
+5.3
三遠
+4.5
滋賀
+3.5
仙台
+3.2
島根
±0.0
北海道
−1.3
横浜BC
−3.8
A千葉
−4.0
琉球
−4.9
群馬
−5.9
宇都宮
−9.5
千葉J
−18.0
長崎
−19.1
大阪
−24.8
佐賀
−25.6
指標攻守の差 = 攻撃効率 − 守備効率。100回の攻防あたり何点の差をつけたか
出典B.LEAGUE 公式の試合記録(こちらで数えたもの)
対象2025-26 → 2026-27
備考
  • 今季はまだ各クラブ8〜13試合。前季の60試合と並べているので、今季側のほうが大きく振れる
  • 対戦相手がまだ一巡していないので、当たった相手の強さの差もここに混ざっている

速さの変化と、攻守の差の変化を並べる

速くしたクラブが伸びているのかを見るために、2つを並べた。 点は縦に大きく散らばっていて、右上がりの並びにはなっていない。

図2攻撃回数の変化と、攻守の差の変化(24クラブ)

右へ行くほど攻撃回数を増やしたクラブ、上へ行くほど攻守の差が大きくなったクラブ。

-30-20-100+10+20-6-30+3+6+9+12攻撃回数の変化(回/試合)攻守の差の変化(100回あたり)東京SRA東京京都千葉J佐賀
指標横軸 = 1試合あたりの攻撃回数の変化(回)/縦軸 = 攻守の差(攻撃効率 − 守備効率)の変化
出典B.LEAGUE 公式の試合記録(こちらで数えたもの)
対象2025-26 → 2026-27
備考
  • 2つの相関は 0.04(24クラブ)。ただし千葉Jを1つ外すと 0.29、長崎を外すと −0.10 になる。クラブ1つで符号まで変わるので、この標本では関係のあるなしを言えない
  • 名前を出したのは、端にいるクラブだけ

千葉ジェッツは攻撃回数を+10.9回に増やし、守備効率が104.5から116.4へ+11.9。100回の守りで12点ぶん多く取られている。 東京サンロッカーズも+6.3回に増やしているが、守備効率は112.5から101.6へ−10.9で、10点ぶん減った。速くすれば、自分の攻撃も相手の攻撃も増える。増えた攻防をどちらが取るかは、速さとは別のところで決まる。

落ちた側は、落ち方が違う

下に伸びている側も、中身は同じではない。佐賀は守備効率が+15.5で、落ちた分のほとんどが守りに出ている。 一方で大阪エヴェッサは攻撃効率が−17.7。こちらは攻めのほうだ。 どちらも「落ちた」と一言で言える動きではない。

長崎ヴェルカは、前季の王者で、攻撃回数を−3.3回に減らしているクラブでもある。 リーグ全体が速くなるなかで、逆を選んだ。 その上で攻撃効率が−14.8なので、 いまのところ狙いが数字に出るところまでは来ていない。 ただ、ここまで13試合である。

次の試合で、どこを見るか

この記事で使った数字は、試合を見ながらでも数えられる。攻撃回数は、ざっくり「両チームの攻撃が1試合で何往復したか」だ。 前半が終わった時点で両チームの得点を足して、80点を超えていれば速い試合、 70点に届かなければ遅い試合、くらいの見当がつく。

そのうえで見られるのが、速くなった試合で、どちらがその速さを望んでいたか。 望んだ側が走って得点しているのか、相手が走り返しているのか。 試合展望のページには、その日の2クラブの攻撃回数を並べてある。当日の展望で先に見ておくと、噛み合わせが追いやすい。

この記事では攻撃の「回数」を見た。同じことを「1本あたりの時間」で測ると、 今季は13.2秒で11季でいちばん短い (Bプレミア序盤戦、攻撃1本にかける時間)。 リーグ全体がなぜ速くなったのかはBプレミア初シーズン序盤戦の振り返りに、 競技規則の変更は今季の競技規則の変更にまとめてある。

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