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出場時間起用オンザコートフリーB.PREMIER2026.10.20

外国籍の出場が1試合8分増えた。その分、ベンチが短くなった

オンザコートフリー2季目の起用を、開幕8試合で揃えて見る

約7分で読了
SUMMARYこの記事のポイント
  • 01各季の開幕8試合だけで揃えた。今季の188クラブ戦を昨季の1,560と並べても比較にならないため
  • 02外国籍選手の出場時間は1クラブ1試合あたり84.5分から92.8分へ、8.3分増えた
  • 03上位5人が占める出場時間は65.8%から68.8%へ3.0ポイント上昇。11季で3番目に高く、2019-20以来の水準
  • 041クラブの1試合は5人×40分の200分。3.0ポイントは6分にあたる。その6分が主力5人に寄った
  • 055分以上出た選手は9.63人から9.41人へ。ベンチは0.2人ぶん短くなった
  • 06⚠️ 出場時間は戦術・相手・点差でも動く。ルール変更だけで説明はできない
  • 07⚠️ 8試合は短い。この先の推移を見ないと、今季の傾向とは言えない

今季のB.PREMIERを見ていて、交代が少ないと感じる人がいるかもしれない。気のせいではなかった。

各季の開幕8試合だけを取り出して揃えると、 今季は主力5人に出場時間が寄っていて、コートに立つ外国籍選手の時間が、1試合あたり8.3分増えている。

開幕8試合だけを取り出して並べる

先に、数え方を書いておく。 今季はまだ188クラブ戦しか終わっていない。これを昨季の全208クラブ戦と並べても、比較にならない。季の後半は順位が決まって起用が変わるし、負傷も積み上がる。

そこでどの季も開幕8試合だけを取り出した。同じ時期どうしなら並べられる。 ⚠️ 代わりに、季全体の数字ではなくなる。ここで見ているのは「開幕して1か月の姿」になる。

外国籍の出場が、1試合8.3分増えた

まず起用の中身から。クラブ1つの1試合で、外国籍選手が合計何分コートにいたかを数えた。昨季同時期の84.5分から、今季は92.8分。

図1外国籍選手の出場時間の合計(1クラブ1試合あたり・分、各季の開幕8試合)

クラブの1試合は5人×40分の200分。 この線が上がるほど、そのうち外国籍が占める時間が増えている。

0408023-2424-2525-2692.8分26-27縦軸:外国籍の出場時間(分)横軸:シーズン
指標外国籍選手の出場時間の合計 — 1クラブの1試合で、日本国籍でない選手が合計何分コートにいたか(分)
出典本サイトの試合データベース(ボックススコア)/国籍は選手名簿
対象各季の開幕8試合・B.PREMIER(旧B1)のリーグ戦
備考
  • ⚠️ 名簿で国籍を照合できたクラブ戦のうち、照合率9割以上のものだけを数えている。古い季は名簿が薄く、件数が少ない
  • 帰化選手とアジア特別枠の選手は「日本国籍でない」側に入る場合がある。名簿の国籍欄に従っている
  • ⚠️ クラブの1試合は200分(5人×40分)。延長があればそれより多い

増えたのは今季だけの話ではない。 線は2023-24からずっと上がっている。ただし今季の8.3分は、ここ数季でいちばん大きい伸びだ。

その分、ベンチが短くなった

コートに立つ時間の合計は変わらない。 外国籍の時間が増えたなら、どこかが減っている。減ったのはベンチの出番だった。

上位5人が占める時間
65.8%→68.8%
+3pt
5分以上出た選手
9.63人→9.41人
-0.22人

上位5人の占有が3ポイント上がった。クラブの1試合は5人×40分の200分なので、3ポイントは約6分にあたる。 その6分が、ベンチから主力へ移った。

5分以上出た選手の数も9.63人から9.41人へ減っている。 ⚠️ 0.2人という差は小さく見えるが、これは188クラブ戦の平均なので、 5試合に1回ほど「いつもの1人が出なかった」ことに相当する。

11季で3番目。2019年の幅に戻った

この68.8%は、歴史の中ではどこか。11季のなかで3番目に高い。近い水準は2018-19と2019-20で、外国籍の同時出場が今より厳しく制限されていた時期になる。

図2上位5人が占める出場時間の割合(%、各季の開幕8試合)

縦が高いほど、主力に時間が寄っている。 昨季がいちばん低く、今季がそこから跳ね上がったことを見てほしい。

6668707267.916-176617-1870.318-1970.919-2067.820-2167.321-2268.222-2367.523-2467.424-2565.825-2668.826-27縦軸:上位5人の占有(%)横軸:シーズン
指標上位5人が占める出場時間の割合 — そのクラブのその試合で、出場時間の多い5人の合計 ÷ クラブ全体の出場時間(%)
出典本サイトの試合データベース(ボックススコア)
対象各季の開幕8試合・B.PREMIER(旧B1)のリーグ戦
備考
  • ⚠️ 縦軸は64%から始まる。0からではないので、棒の高さの比は実際の比より大きく見える
  • クラブ数は10から26に増えている。1クラブ1試合ごとに計算して平均しているので、クラブ数の影響は小さい
  • 延長戦があると分母が増えるが、上位5人にも同じだけ乗るので割合への影響は小さい

ルールは何を変えたのか

B.PREMIERでは、外国籍選手の同時出場の制限が外れた。 いわゆるオンザコートフリーで、クォーターごとの出場枠という縛りが無くなった。

⚠️ ただし「5人全員を外国籍で埋められる」わけではない。登録・エントリーの上限は残っていて、外国籍3名に帰化選手またはアジア特別枠1名。同時に並べられるのは最大4名になる。

2025-26までのB1は「外国籍は試合を通して同時に2名以内、これに帰化またはアジア特別枠1名」だった。上限が3名から4名へ、1人ぶん広がったことになる。今季の92.8分は、その1人ぶんが使われた結果と向きが合う。 身長帯で見た変化は 別の記事 にある。

筆者の見立て — 上限が外れると、まず主力に寄る

ここからは見立てになる。 枠が広がったとき、コーチが最初にすることは「いちばん良い選手を長く置く」だろう。 クォーターごとの制限があるうちは、強制的に交代が入る。 外れれば、そこが自由になる。

だとすれば、今季の6分は制限が作っていた交代が消えたぶんになる。 ベンチが短くなったのは方針の変更ではなく、縛りが無くなった結果という読み方だ。

⚠️ これは確かめていない。 ⚠️ そしてこの先どうなるかは分からない。主力を長く使えば、季の後半に消耗が出る。8試合の数字は、まだ開幕の勢いの中にある。

確かめられていないこと

  • ⚠️ 季の途中で比べるため、各季の開幕8試合だけを取っている。季全体の数字ではない
  • ⚠️ 国籍は players.db の名簿による。古い季ほど名簿が薄く、照合率9割未満のクラブ戦は国籍の集計から外した
  • ⚠️ ⚠️ 出場時間は戦術・相手・点差でも動く。ルールだけで説明はできない
  • ⚠️ B.PREMIER(旧B1)のリーグ戦のみ。B.ONE と B.NEXT は入っていない
  • ⚠️ 8試合は短い。クラブ数が増えたぶんも含め、この先の推移を見ないと「今季の傾向」とは言えない
  • ⚠️ 出場時間は戦術・相手・点差でも動く。大差の試合が多ければベンチの時間は増える。ルール変更だけで説明はできない
  • 負傷と離脱を見ていない。主力が欠けている状態では、この数字は下がる
  • B.ONE と B.NEXT は入っていない。ルールが違うので、同じ動きになるとは限らない

次に見るなら、どこか

次の試合、第1クォーターの終わりに誰が下がるかを見てほしい。去年までは制限で必ず動いていたところだ。 今年そこが動かないなら、この6分はそこに現れている。

身長帯で見た起用の変化は こちらの記事、 クラブごとの数字は 指標ランキング、 日程の負担は 移動距離の記事 にある。

出典:本サイトの試合データベース(B.LEAGUE 公式のボックススコアから、2016-17〜2026-27のB1/B.PREMIERリーグ戦)/国籍は選手名簿/外国籍枠の規定は B.LEAGUE の発表による。