Bプレミア序盤戦、攻撃1本にかける時間
リーグ全体で攻撃回数が増えた。その中身を、1本あたりの秒で見る。 攻撃が始まってから最初のシュートを打つまで、11季で62万本ぶん。
- 012026-27の平均は13.2秒。11季でいちばん短い(いちばん長かったのは2018-19の14.5秒)
- 024秒以内に打つ攻撃が7.2%から8.4%へ、20秒を超える攻撃が18.2%から17.2%へ。短いほうが増え、長いほうが減った
- 032ポイントは12.9秒、3ポイントは13.4秒。外から打つほうが0.5秒だけ遅い
- 04シュートが入った割合は44.7%で、11季のあいだ43〜46%の幅から出ていない
- 052020-21に記録の細かさが変わった(1試合のプレイバイプレイが460行から780行へ)。それ以前の4季と以後の7季は、同じ土俵では並べられない
今季は13.2秒。11季でいちばん短い
2026-27の平均は13.2秒。前季の13.5秒から−0.3秒で、 11季でいちばん短い。いちばん長かったのは2018-19の14.5秒だった。
24秒のうち13秒で打つ、というのは、半分より手前で勝負をかけているということになる。 残りの11秒は、リバウンドの競り合いと、外したあとの攻め直しに回る。
図1攻撃が始まってから、最初のシュートまでの秒数(季ごとの平均)
横軸は12秒から15秒まで。棒が短いほど、早く打っている。
- シュート試投の77.9%しか測れていない。攻め直し(オフェンスリバウンドのあと)と、攻撃の始まりを特定できなかったぶんは外してある。この割合は11季とも77〜78%で動いていない
- 2020-21から記録の細かさが変わっているので、それ以前の4季と並べるときは注意(この記事の3つめの節に書いた)
短い攻撃が増え、長い攻撃が減った
平均が−0.3秒動いた、の中身を開く。 4秒以内に打つ攻撃が7.2%から8.4%へ増え、 20秒を超える攻撃が18.2%から17.2%へ減った。 真ん中(10〜14秒)はほとんど動いていない。
図2秒数帯ごとの割合(記録の細かさが変わったあとの3季)
左が早い攻撃、右が遅い攻撃。帯の幅がそのまま割合。
- 6%に満たない帯は、数字を省いてある
- 2026-27はまだ153試合。前季の780試合と並べているので、今季側のほうが振れる
4秒以内というのは、相手のシュートが外れてリバウンドを取り、そのまま運んで打つ形だ。 ここが1.2ポイント増えている。コートの上では、戻る前に打たれる場面が増えたことになる。
打ち方でも差が出る。2ポイントは12.9秒、3ポイントは13.4秒。 外から打つほうが0.5秒だけ遅い。 一方で、入った割合は44.7%で、11季のあいだ43〜46%の幅から出ていない。 早く打つようになっても、確率は変わっていない。
2020-21に、記録の細かさが変わった
ここまでを素直に読むと、2016-17の13.9秒から2018-19の14.5秒まで伸びて、そこから縮んできた、という話になる。ただ、その読み方はできない。
2020-21から、プレイバイプレイの記録が細かくなった。 1試合の行数が460行ほどから780行ほどへ増え、時計の開始・停止が記録されるようになった。 秒数を組み立てるこちらの計算は、記録が細かいほど短い攻撃を拾える。 実際、4秒以内の割合は4.9%(2019-20)から7.6%(2020-21)へ、1季で跳ねている。 これは試合が変わったのではなく、記録が変わったと見るほうが自然だ。
なので、比べられるのは2020-21以降の7季。 その中では13.8秒から13.2秒へ、−0.6秒。 それ以前の4季は、同じ物差しで測った数字として扱わない。
どうやって秒数を組み立てたか
この秒数は、公式が出しているものではない。 プレイバイプレイに1イベントずつ入っている試合時計(残り時間)から組み立てた。
- 攻撃の始まりを、ディフェンスリバウンド・スティール・ 相手の得点(フィールドゴール、または最後のフリースロー)・相手のターンオーバーとする
- 終わりは、そのチームの最初のシュート試投
- その2点の試合時計の差が、所要時間
- 攻め直し(オフェンスリバウンドのあと)は、攻撃の始まりが違うので外す。 延長も時計の扱いが違うので外す
これで拾えるのがシュート試投の77.9%。残りは、攻撃の始まりを特定できなかったものと、 攻め直しのぶんになる。拾える割合が11季とも77〜78%で動いていないので、 季をまたいで同じ基準で比べられる、と見ている。
次の試合で、どこを見るか
会場で数えられる。相手のシュートが外れた瞬間から、味方が打つまでを数える。4つ数えるうちに打っていれば、それが増えている形のほうだ。
もうひとつ見られるのが、24秒ぎりぎりまで使った攻撃がどちらに多いか。 全体では17.2%、5回に1回に満たない。 ここが多いクラブは、1本の形を作り込んでから打っている。
この記事は、序盤戦を3つの角度から見たうちの1つ。リーグ全体で何が増えたか(攻撃回数が73.9→76.2回)、どのクラブが速くしたか(千葉ジェッツが+10.9回)、 そしてこの記事が1本あたり何秒かにあたる。 回数・クラブ・時間の3つを並べると、同じ変化を別の面から見られる。